今や日本人の毎日の食卓に欠かせない食材となっているサケ(サーモン)
朝食のおかずやおにぎりの具材はもちろん、寿司ネタやお刺身としても人気がありますね。
スーパーなんかに行っても売り場に並んでいない日はないといっても過言ではないでしょう。
よく食べるからこそダイエットする上ではそのカロリーは気になるところ。
実はサケといってもその種類は様々で、種によって用途やカロリーが変わってきます。
主に食べられているサケ(サーモン)100gあたりのカロリーを下にまとめてみました。
シロサケ・・・133kcal
ベニザケ・・・138kcal
マスノスケ・・・200kcal
ギンザケ(養殖)・・・204kcal
タイセイヨウサケ(養殖)・・・237kcal
ニジマス(海面養殖)・・・224kcal
いかがでしょうか。
一口にサケといっても結構種類があり、カロリーも全然違いますね。
では同じサケでも一体何が違うのでしょうか?
我々が普段食べているサケは一体どのサケなのでしょうか?
少し解説してみようと思います。
まず100gあたりで133kcalと最も低カロリーなのがシロサケ。
秋になるとサンマなどと一緒に旬の魚としてスーパーに秋鮭が出回りますが、その正体がこのシロサケです。
日本国内で漁獲される天然物のサケはほぼシロサケといっていいでしょう。
旬は秋で産卵のために北海道をはじめ、岩手や青森、宮城など主に北日本の沿岸部に集まり、沖合の定置網で漁獲されます。
漁獲されたものは卵はイクラや筋子として加工され、身の部分が切身としてスーパーに並びます。
日本で一般的に出回るサケの中では最も低カロリーですが、アニサキスという寄生虫がいる場合があるため、生食を行うことはおすすめできません。
主に塩焼きや、一度凍結させたルイベとして食べられます。
マスノスケというのは一般的にキングサーモンと呼ばれます。
サケ類の中ではもっとも高価で、あまりスーパーなどで見かけることはありません。
主にアメリカやカナダから輸入されており、ステーキなどで食べられます。
ギンザケは(養殖)と書かれているとおり、我々が普段口にするものはほとんがチリで養殖されたものです。
価格も安価で供給も安定していることから、外食店やスーパーなんかでよく見かけます。
スーパーなんかで安い冷凍品、もしくは解凍品として売られている塩鮭はだいたいチリ産のギンザケです。
秋のみに漁獲されるシロサケと違い、チリのギンザケは供給が安定しているため1年中出回ります。
価格も安価ですが、養殖で脂がのっているため100gあたりのカロリーは204kcalとやや高めですね。
タイセイヨウサケというのは最もカロリーが高く、100gあたり237kcalもあります。
こいつの正体は、刺身用として売られているノルウェー産のサーモンのことです。
養殖で育てられたため寄生虫の心配はなく、また多くは鮮度を維持したまま飛行機で日本まで運ばれてくるため刺身・寿司用として用いられることが多く、他のサケ類と比べて値段はやや高めです。
一昔前はサケは上記した寄生虫の問題で刺身として食べる習慣がなかったのですが、ノルウェー産で養殖されたタイセイヨウサケの登場で、我々にとってもサーモンの刺身は一般的なものとなりました。
最後にニジマスについて解説させてもらいます。
ニジマスと聞くと「?」となる方も多いかもしれませんが、ニジマスも立派なサケの仲間です。
正確にはサケはなく、海に下ることがないためマスと呼ばれていますね。
ただこのニジマスの品種改良を行った結果、海面でも養殖ができるようになりました。
「えっ、でもニジマスなんかスーパーであまり見かけたことないよ。」
と思われる方も多いかもしれませんが、実は海面養殖されたニジマスは、サーモントラウトとして販売されています。
よくスーパーで売られているチリ産の刺身用のサーモントラウトの正体は、実は海で養殖されたニジマスなんですね。
味わいてきにはノルウェーのサーモンよりも劣りますが、その分安価なため気軽に食べられる刺身商材として重宝されます。
カロリーは224kcalとやや高めですね。
いかがでしたか?
一口でサケといってもその種類は多種多様にあります。
同じサケと思っていても国産のシロサケのノルウェーの養殖されたタイセイヨウサケではカロリーが倍近く違ってきます。
とりわけノルウェーのタイセイヨウサケは刺身で食べられて脂も乗っており非常に美味ですが、100gあたり237kcalと輸入牛のロース肉並のカロリーがあります。
単純に「サケ(サーモン)は魚だからヘルシー」と思わないで、種類によっては高カロリーであるということを意識しましょう。
ちなみにサケの主な食べ方といえば塩焼きか刺身が思い浮かぶとおもいます。
この2点は調理の際に小麦や片栗粉といった炭水化物、油脂を使用しないため非常にヘルシーです。
ただ注意してほしいのは、上記した通り天然のサケには寄生虫がいる可能性がいるため、刺身で食べる際は多少カロリーが高くてもチリやノルウェーで養殖された生食専用のものを食べましょう。
いくら低カロリーでも健康に影響が出ては意味がないですからね。
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