回転寿司などで子供に大人気なのがこのネギトロ。
自宅でも手巻き寿司やちらし寿司を作る際には欠かせない食材の1つですね。
一方でマグロ以外の魚を使用しているなど食品にまつわる黒い噂が絶えない商材でもあります。
その実態はいかがなものなのでしょうか?
まずネギトロなのですが、スーパーや寿司店で直に作っていることは非常に稀で、実際はネギトロ専用の加工メーカーで作られた物が使用されています。
ネギトロ専用のメーカーの工場で大量に作られ、おおよそ1パック500gほどの容器に入れられて小売店へと運ばれます。
これを寿司や刺身といったお惣菜に利用したり、小分け用のトレーに乗せられたものが我々一般消費者の手に渡るわけです。
そして多くのメーカーではキハダやメバチマグロといった安価なマグロを使用している場合がほとんどです。
こういったマグロの頭の部位、骨周り、尻尾などに付着している刺身に加工できない部位を安く仕入れ、原料として用いるわけなんですね。
ここに各メーカー独自のレシピにそって油脂と各種調味料を加えてネギトロが完成します。
ちなみに一部アカマンボウなる魚を使用したネギトロがあるとの噂もありますが、実際に存在します。
寿司や総菜に乗った状態では判断がつきませんが、ネギトロも加工品である以上メーカーの工場から出荷された状態だと当然原材料表示のシールが貼られています。
以下のネギトロは原材料表示にマンダイと記入がありますが、これがいわゆるアカマンボウのことです。
ただアカマンボウ自体も決してまずい魚ではありませんし、ましてや食べて問題のある魚でもありません。
安易な情報に惑わされず、ネギトロの是非は実際に食べて自分の舌で確かめるようにしましょう。
ではそのカロリーはいかがなものかというと・・・。
実はこればかりははっきりと分からないのが現状です。
というのもネギトロという物はあくまで加工品であるため、メーカーによって加工方法もばらばらなので、どうしても製品によって栄養面でのばらつきがでてしまうのです。
ただ原材料であるキハダマグロは100g当たり106kcal、メバチマグロは108kcalなので、これに少量の油脂を加えた食品であるネギトロ自体のカロリーはそこまで高くはないでしょう。
少なくとも醤油に付けた瞬間表面に脂が広がるマグロのトロやサーモンなんかに比べれば低カロリーだと思われます。
またある程度高価格なネギトロほど油脂などの混ぜ物が少なくマグロの含有率が高いので、そのカロリーはマグロ自体のものに近くなります。
ただネギトロの場合はほとんどが丼物か寿司として食べられるため、どうしてもご飯の摂取量が多くなりがちです。
ダイエットを行う際は、ネギトロよりもまずはご飯の量に気をつけるようにしましょう。
ではいいネギトロの判断方法とはいかがなものなのでしょうか?
まず1つの判断ポイントは色合いです。
ネギトロでもクロマグロやインドマグロといった高級マグロ、もしくはキハダやメバチマグロでも比較的良い原料を使用しているものは色合いがとても赤く仕上がっています。
一方で悪い原料を使用すると、調味料や油脂を多く加えて味を調整しなければならないため、どうしても白くなってしまいます。
ビンチョウマグロなどといった安価な原料を加えるとなおさら白くなります。
この見た目が赤いか白いかというのがいいネギトロの判別ポイントの1つと言えるでしょう。
もう1つのポイントはマグロの粒が入っているかどうかです。
安いネギトロはマグロの含有量が少なく、ほぼペースト状となっています。
一方である程度の品質のネギトロになると、ネギトロの中にいくらかマグロの粒が含まれてきます。
マグロの粒が含まれているということは、いい原料を用いてなおかつネギトロ中のマグロの含有量が多い証拠です。
食べた際の味わいも全然違ってくるので、購入する際はなるべくマグロの粒が入っているネギトロを選ぶようにしましょう。
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