食物には麻薬のような依存性があるといえば皆さん驚くでしょうか?
しかし、これは事実であり実際肥満な人々はその依存性が原因で「食べる」という行動から逃げることができなくなっているが現状です。
あらゆる生物は生きていく上で食物を摂取する必要がありますが、その内容は至って単調です。
たとえば飼育しているペットや魚であれば毎日同じえさを食べ続けている場合がほとんどですが、それでも十分生存することができます。
養殖されている魚や牛、豚などもほとんど毎日同じ飼料を食べ、体を大きくしてゆきます。
極端な話人間も生きていくだけであればカロリーメイトとプロテイン、そしてサプリメントだけでも十分でしょう。
三大栄養素の炭水化物と脂質はカロリーメイトから、タンパク質はプロテインから、そしてその他必要となるビタミン、ミネラルは各種サプリメントで補えば人体が必要となる栄養素はすべて賄うことができるはずです。
しかし、我々人間の食事の場合は「栄養」の他にも「味」という大きな要因が絡んでおり、これが我々の食生活をより一層豊かな物にしています。
食べるものが美味しければ美味しいほど我々はより多くの幸福感を得られるため、人によっては多くのお金をつぎ込んでもさらに美味しい食べ物を求め続けます。
しかし、これも度がすぎると栄養の取り過ぎとなり結果として肥満となってしまいますが、さらなる幸福感を得るために食物を取り続けることになり、これが生活習慣となりやめられなくなってしまいます。
つまり肥満状態の人間は、食事によって得られる幸福感への依存状態となっており、常に何か食べていないと心が満たされない状態となっているわけです。
これは依存性が強い麻薬や覚せい剤といった薬物と非常に似ています。
食物への依存状態となっている人は
食べる→満腹→幸福感を得る→空腹→食べる→満腹→幸福感を得る→・・・
といったサイクルから抜け出せなくなっており、常に何か食べていなければ心が満たされず、結果肥満から抜け出せなくなってしまっているのです。
事実、私自身も肥満状態の時は朝食・昼食・夕食はもちろん、これらの間にお菓子やパンといった間食、そして寝る直前には夜食を取っていました。
特にコンビニという物が身近になってからは、いつでも手軽に食べ物が手に入るようなったのでこの食物に対する依存は度合を増してゆきました。
私がダイエットを始めた時はまずは間食と夜食をなくすことから始めたのですが、最初のうちはお菓子やパンを食べられないことが非常に精神的苦痛だったのを覚えています。
つまりそれまで食べていたお菓子やパンといった物には依存状態となっており、半ば摂取しなければ幸福感を得られない中毒状態となっていたわけであって、これをダイエットによって中断した結果一種の禁断症状のような状態となっていたわけです。
しかし、深刻な場合は病院で特別な治療を必要としますが、普通に仕事や学校に通うことができるレベルの太っている人間であれば、自分の意思次第ではこういった習慣を断ちきることができるはずです。
これからダイエットを行おうと思っている方は、まずは一度自分の食生活を見直すところから始めてみましょう。
そして食べ物を購入する際は、本当に食べる必要があるものか自問するようにしましょう。
わざわざお金を払って余計な栄養を摂取して体を太らせる必要はありません。
食べるのはあくまで自分が生きていく上で最低限必要な食事だけでいいはずです。
そしてこれまで食事に費やしていた時間やお金を、運動や趣味といった他のことに回すようにしましょう。
そうやって食事以外のことからも幸福感を得ることで、普段の生活がより一層豊かなものになるはずです。
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